脆弱なERP、機密情報流出のおそれ - 「SAP」「Oracle EBS」など標的に
Onapsisは、外部に対する「ERPシステム」の公開状態については、インターネット接続機器の検索エンジンである「Shodan」「Censys」などを用いて調査できるとする一方、利用企業に多くの誤解があると指摘。
ファイアウォールを設置することでインターネットに「ERPシステム」が直接公開されていなければ、攻撃を受けないと考えているケースがあるが、ファイアウォールの背後にある「ERPシステム」もターゲットになっているとして油断しないよう求めている。
一例として、いわゆるバンキングトロジャンの「Dridex」を挙げ、従来、オンラインバンキングのアカウント情報などを狙っていたが、最近はSAPのアカウント情報を攻撃対象にしていると説明。脆弱性やリスクを把握し、ERPシステムやシステムへ接続するクライアント端末を最新の状態に保つなど、適切に管理する必要があると述べている。
「ERPシステム」を適切に管理するよう注意喚起が行われたのは今回がはじめてではない。NCCICでは2016年にも「SAP NetWeaver AS」の古い脆弱性「CVE-2010-5326」が悪用されている点に言及、少なくともワールドワイドの36組織において被害が発生しているとして、警鐘を鳴らしていた。
(Security NEXT - 2018/07/26 )
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