パスワードリスト攻撃の事前スクリーニング、大胆なその手口
ログインを試行するIDを既存の登録IDのみに絞り込む「スクリーニング」を事前に行ったパスワードリスト攻撃。その大胆かつ周到な手口がその後の取材で明らかになってきた。
パスワードリスト攻撃を受けたのは、通信販売大手の「セシールオンラインショップ」。6月2日10時過ぎから同日18時ごろにかけて、パスワードの使い回しを行っているユーザーを狙ったログインの試行1938件が確認された。
同社では、攻撃開始から3分後には攻撃を自動で検知。アクセスを遮断したが、攻撃者は201件におよぶIPアドレスを使用。執拗に攻撃を繰り返した。
なかでも今回の攻撃が巧妙だったのは、ログインの試行を同社サービスへ登録された「既存のID」のみに絞り込んでいたことだ。一時は情報流出も懸念されたが、その後の調査で同サイトの新規登録機能を悪用し、事前に「スクリーニング」が行われていたことが判明した。
(Security NEXT - 2018/06/22 )
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