フィッシング報告数が2700件と高水準 - 「Apple」関連が約65%
フィッシング対策協議会は、5月に2701件のフィッシングの報告が寄せられたことを明らかにした。「Apple」を装うケースが65%を占めたという。
同協議会によれば、5月のフィッシング報告数は2701件。前月の1897件から804件増加した。2018年を見ると、800件台だった前半から3月以降、1908件となった3月、さらに5月と急激に増加。2935件となった2016年2月以来、27カ月ぶりに2000件を超えた。
一方でフィッシング攻撃に悪用されたURLは524件となり、前月の577件から53件の減少。悪用されたブランド件数は4件増加して34件だった。
5月は「Apple」をかたるケースが多く、報告全体の約65%を占めており、同じ文面やURLで大量に何度も配信される傾向が見られたという。また、「LINE」や仮想通貨関連サービスを装うフィッシングも報告されている。
メールアカウントの詐取を目的としたフィッシング攻撃も確認されており、不正メール送信の踏み台やなりすまし、情報漏洩などの被害につながるおそれもあるとして、注意を呼びかけている。

フィッシング報告数とURLの動向。同協議会の発表をもとに作成
(Security NEXT - 2018/06/04 )
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