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Cisco製スイッチ設定ツールに攻撃受けるおそれ - 国レベルの攻撃で悪用、複数国で被害

また同社スイッチに関しては、「Cisco IOS and IOS XE Software」において、「Cisco Smart Install Client」を有効化している場合に影響を受けるバッファオーバーフローの脆弱性「CVE-2018-0171」が3月28日に公表されている。

同脆弱性の深刻度は「クリティカル(Critical)」で、悪用されるとリモートより攻撃可能でコードを実行されたり、サービス拒否に陥るおそれがある。

Cisco Systemsでは、4月2日のアドバイザリを公開した時点で脆弱性の公表や悪用を確認していないとしていたが、4月5日に実証コード(PoC)が公開されていることを明らかにした。

またJPCERTコーディネーションセンターにおいても同様に攻撃コードを確認しているという。同センターの観測システムでは、脆弱性情報が公開された3月1日ごろより、TCP 4786番ポートに対するスキャン行為の増加を確認している。

Cisco Systemsやセキュリティ機関では、同プロトコルへの対応はもちろん、脆弱性「CVE-2018-0171」に対する対策も講じるよう注意を呼びかけている。

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センサーで観測されたTCP 4786番ポートに対するスキャン行為の推移(グラフ:JPCERT/CC)

(Security NEXT - 2018/04/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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