Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Meltdown」「Spectre」の影響、MacやiOSデバイスにも - 一部は修正済み

主要メーカーが提供するCPUに脆弱性「Meltdown」や「Spectre」が明らかとなった問題で、Appleは、すべてのMacやiOSデバイスが影響を受けることを明らかにした。一部はアップデートで緩和策を導入済みだという。

20180105_ap_001.jpg

今回明らかになった「Meltdown」「Spectre」は、CPUの投機的実行においてサイドチャネル攻撃が可能となる脆弱性。本来アクセスできないメモリからデータを取得されるおそれがある。

同問題について同社は、すべてのMacおよびiOSデバイスが影響を受けることを明らかにした。ただし、悪用などは確認されていないという。

同社は「Meltdown」への対応として、12月に公開した「macOS 10.13.2」「iOS 11.2」「tvOS 11.2」ですでに緩和策を導入済みであり、パフォーマンスへの影響も大きくなかったと説明。Apple Watchは影響を受けないとしている。

一方「Spectre」に関しては、JavaScriptの実行からでも悪用される可能性が存在するとしており、同社では、「iOS」や「Mac OS」向けに提供しているブラウザ「Safari」に対し、アップデートで緩和策を追加する予定。

また同社は、悪意のあるアプリの実行を避けるため、同社の「App Store」をはじめ、信頼できる提供元よりソフトウェアを入手するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2018/01/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み
「GitLab」に5件の脆弱性 - 最新パッチで修正
「SonicOS」にリモートよりDoS攻撃を受けるおそれ - 修正版を公開
NVIDIAのAI開発フレームワーク「NeMo」に3件の脆弱性
バックアップ管理ツール「Commvault Command Center」に深刻な脆弱性