Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

445番ポートへのパケットを継続して観測、「WannaCrypt」の影響収束せず

2017年第3四半期は、前四半期から引き続き、「TCP 445番ポート」へのパケットが観測された。ランサムウェア「WannaCrypt」の探索行為に起因するケースもあり、知らぬ間に同マルウェアの亜種へ感染していた事例もあったとして注意を呼びかけている。

20171130_jc_001.jpg
TCP 22番ポートで受信したパケット数(グラフ:JPCERT/CC)

JPCERTコーディネーションセンターが、センサーにより観測したパケットの状況を取りまとめたもの。

同センターによれば、2017年第3四半期は前四半期と変わらず、「telnet」で利用する「TCP 23番ポート」に対するパケットが最多だった。

次いで多かったのは、「Windows SQLServer」で使われる「TCP 1433番ポート」。さらにSSHで使用する「TCP 22番ポート」、「Windows」のファイル共有プロトコル「SMB」で使われる「TCP 445番ポート」と続く。1位から4位までは前四半期から変化は見られなかった。

「22番ポート」に対するパケットの多くは、国内の一部携帯電話事業者やMVNOのネットワークが発信元で、これらはNTTドコモが提供するWi-Fiルータ「Wi-Fi STATION L-02F」が原因だった。

(Security NEXT - 2017/11/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

まもなくGWの長期休暇 - セキュリティ対策の確認を
先週注目された記事(2025年4月13日〜2025年4月19日)
ランサムウェアへの対処を学ぶカードゲーム - JC3が無償公開
2024年の不正アクセス届出166件 - 脆弱性や設定不備が標的に
先週注目された記事(2025年3月2日〜2025年3月8日)
IPA、「情報セキュリティ10大脅威 2025 組織編」の解説書を公開
先週注目された記事(2025年2月23日〜2025年3月1日)
先週注目された記事(2025年2月16日〜2025年2月22日)
侵入後に即攻撃するランサムウェア「Ghost」に注意 - 70カ国以上で被害
ランサム攻撃グループ「8Base」関係者が逮捕 - 400社以上が標的