MS月例パッチで修正されたゼロデイ脆弱性、国家の諜報活動に悪用か
問題のファイルでは、同脆弱性を悪用して外部より複数のコンポーネントをダウンロード後、最終的に「FinSpy」「WingBird」などの別名でも知られるスパイウェア「FinFisher」へ感染させることを目的としていた。
今回の攻撃は、ロシア語を話す関係者を対象とした国家による諜報活動に悪用された可能性があるとFireEyeでは分析している。
また同社では、7月に別の顧客で同脆弱性を狙った攻撃を検知しており、「FinFisher」を入手している別の機関にも今回の脆弱性が提供されている可能性がある。
「FinFisher」は、英Gamma Groupが法執行機関や諜報機関向けに提供し、「ポリスウェア」などと呼ばれることもある監視ツールのひとつ。「FinFisher」に関しては、非民主的な政府組織へ提供したことなども指摘されており、非難を浴びている。
(Security NEXT - 2017/09/13 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「Cisco ASA」狙うゼロデイ攻撃、5月に複数政府機関で確認
「MS Edge 141」がリリース - 12件の脆弱性を解消
「Termix」のDockerイメージにSSH認証情報が流出するおそれ
米当局、脆弱性5件の悪用に注意喚起 -10年以上前の「Shellshock」関連も
「Django」に複数の脆弱性 - 修正アップデートを公開
「Firefox」に複数脆弱性 - アップデートが公開
Mozilla、最新版ブラウザ「Firefox 134」を公開 - 複数の脆弱性を修正
「Firefox 135」がリリースに - 脆弱性11件を解消
「Firefox 135.0.1」がリリース - 脆弱性1件を解消
「Firefox 136」がリリース - ESR版では「クリティカル」脆弱性を修正