MS月例パッチで修正されたゼロデイ脆弱性、国家の諜報活動に悪用か
マイクロソフトによる9月の月例セキュリティ更新で修正された「CVE-2017-8759」が、国家の関与が疑われるサイバー攻撃に悪用された可能性があることがわかった。
同脆弱性を検知、報告した米FireEyeが明らかにしたもの。同脆弱性は、「.NET Framework」に関するもので、悪用されるとリモートよりコードを実行されるおそれがある。
FireEyeによれば、「SOAP WSDLパーサー」において検証処理に問題があり、同脆弱性を利用することでコードインジェクションが可能。「.NET Framework」により生成された不正なコードが、ライブラリファイルとしてOfficeによりロードされるおそれがある。
同社では、同脆弱性を悪用するリッチテキストフォーマット(RTF)のファイルを検知しているが、同ファイルでは、「PowerShell」のコマンドを含む「Visual Basic」のスクリプトをダウンロードし、実行するように細工されていたという。
(Security NEXT - 2017/09/13 )
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