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複数製品でOSPFプロトコルの実装に脆弱性 - ルーティングテーブル改ざんのおそれ

複数の製品において、「Open Shortest Path First(OSPF)プロトコル」の実装に脆弱性が含まれていることが判明した。セキュリティ機関やベンダーが注意を呼びかけている。

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各ベンダーのステータス(表:JVN)

複数製品における同プロトコルの実装で、データの整合性を検証する処理に不備があることが明らかとなったもの。

細工されたメッセージによって、同一ルーティングドメイン内に接続されているルータのルーティングテーブルを改ざんすることが可能。脆弱性を悪用されると、サービス拒否が生じたり、トラフィックを別のルータへ誘導されるおそれがある。

「Quagga」や「Lenovo」「Cisco Systems」などの製品にCVE番号が割り当てられているほか、ベンダー各社では該当する製品の有無について情報を公開。セキュリティ機関ではベンダーの情報をもとに、最新版へアップデートするよう注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2017/07/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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