Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

複数製品でOSPFプロトコルの実装に脆弱性 - ルーティングテーブル改ざんのおそれ

複数の製品において、「Open Shortest Path First(OSPF)プロトコル」の実装に脆弱性が含まれていることが判明した。セキュリティ機関やベンダーが注意を呼びかけている。

20170731_jv_001.jpg
各ベンダーのステータス(表:JVN)

複数製品における同プロトコルの実装で、データの整合性を検証する処理に不備があることが明らかとなったもの。

細工されたメッセージによって、同一ルーティングドメイン内に接続されているルータのルーティングテーブルを改ざんすることが可能。脆弱性を悪用されると、サービス拒否が生じたり、トラフィックを別のルータへ誘導されるおそれがある。

「Quagga」や「Lenovo」「Cisco Systems」などの製品にCVE番号が割り当てられているほか、ベンダー各社では該当する製品の有無について情報を公開。セキュリティ機関ではベンダーの情報をもとに、最新版へアップデートするよう注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2017/07/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Chrome」にアップデート - セキュリティ関連の修正4件
「BentoML」に深刻な脆弱性 ─ ファイルアップロード処理に起因
SAML認証ライブラリ「Node-SAML」に再度深刻な脆弱性
「VMware vCenter」にDoS脆弱性 - アップデートをリリース
海外拠点を直接支援するセキュサービスを拡充 - KDDIとラック
「PowerDNS Recursor」にDNSキャッシュポイズニングの脆弱性
「Cisco ISE」「PaperCut NG/MF」の脆弱性狙う攻撃に注意
「Cisco ISE」の複数脆弱性を狙う攻撃が発生 - 早急に対処を
Bitnamiの一部「Helm Chart」に脆弱性 - 機密情報漏洩のおそれ
SAML認証ライブラリに脆弱性の指摘 - CVE番号は「拒絶」に