ウクライナ電力網を襲ったマルウェア「CrashOverride」 - 幅広い制御システムに攻撃対象に
同マルウェアは、スイッチや、サーキットブレイカーなどを直接コントロールする能力を備えており、ESETでは、2015年にウクライナで電力供給網を狙い、ブラックアウトを引き起こしたサイバー攻撃「BlackEnergy」などと比較しても、同マルウェアの能力は重大な意味を持つと指摘。
またDragosは、2015年のウクライナに対する攻撃との同マルウェアの関連性はないものの、同じくウクライナで2016年12月に発生したサイバー攻撃で利用されたことを確認したとしている。
注意喚起を行った米国土安全保障省の国家サイバーセキュリティ通信統合センター(NCCIC)では、対応優先度を「中(Medium)」とレーティング。国の安全、経済、外交などへも影響を与える可能性があるとし、侵害を実際に受けていないか調査するための情報を公開した。
セキュリティ機関では、マルウェア対策、パッチ適用、認証、ホワイトリストによるアプリケーションの運用管理、監視など多層的な対策を呼びかけている。
(Security NEXT - 2017/06/14 )
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