脆弱性学習ソフト「AppGoat」に複数の脆弱性 - 修正版がリリース
情報処理推進機構(IPA)が提供する脆弱性学習ツール「AppGoat」に、複数の脆弱性が存在することがわかった。同機構では、脆弱性を解消した新版をあらたにリリースしている。

脆弱性学習ツール「AppGoat」の提供ページ(IPA)
同ツールは、ウェブアプリケーションの脆弱性対策について学習するためのソフトウェア。脆弱性の発見方法や対策を実習を通じて学ぶことができる。
今回、「同3.0.2」およびそれ以前のバージョンに4件の脆弱性が判明した。同ツールは、2月にも脆弱性4件が明らかとなり、修正されているが、それらとは異なる脆弱性としている。
具体的には、細工されたURLにアクセスすることで、サーバ上で任意のコードが実行される3件の脆弱性「CVE-2017-2179」「CVE-2017-2181」「CVE-2017-2182」や、ローカルファイルを取得される脆弱性「CVE-2017-2180」が存在するという。
今回の脆弱性は、いずれもMasato Kinugawa氏が情報処理推進機構(IPA)へ報告したもので、JPCERTコーディネーションセンターが調整を実施。同機構では、脆弱性を修正した「同3.0.3」を用意した。
同機構では、脆弱性の影響を受ける旧版の利用を中止し、脆弱性を解消した新版をダウンロードして利用するよう呼びかけている。なお、最新版では、利用許諾条件合意書を改訂しており、利用するには再度内容を確認し、同機構へ申請メールを送信する必要があるとしている。
(Security NEXT - 2017/06/06 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
I-O DATAのNAS製品「HDL-T」シリーズに深刻な脆弱性
SAMLライブラリ「samlify」に「クリティカル」脆弱性
米政府、脆弱性6件の悪用に注意喚起 - メールや社内チャットなども標的に
トルコ関与疑われる攻撃グループ、チャット製品にゼロデイ攻撃
「Kibana」にプロトタイプ汚染の脆弱性 - アップデートや緩和策
「Firefox」のJavaScript処理に脆弱性 - 重要度「クリティカル」
「Auth0」のSDKに脆弱性 - 各プラットフォーム向けにアップデート
「glibc」に深刻な脆弱性 - 2024年のアップデートで修正済み
多要素認証製品「Advanced Authentication」に脆弱性 - 4月更新で修正済み
「macOS」にアップデート - 多数脆弱性を解消