2016年度のマイナンバー関連事故は165件 - 6件が「重大な事態」
2016年度に報告があったマイナンバーの漏洩は165件だった。そのうち6件は「重大な事態」に相当したという。
個人情報保護委員会が2016年度における事務処理状況を取りまとめたもの。マイナンバーの漏洩など、マイナンバー法に違反したり、違反のおそれがあるとして、117の組織から165件の報告が寄せられた。報告の多くは、地方公共団体においてマイナンバーを含む書類が誤送付または誤交付されたケースが占める。
一方、漏洩や紛失した件数が100件を超えるなど、同委員会への報告が義務付けられている「重大な事態」に相当するケースは、165件のうち
6件で、内訳は地方公共団体が2件、民間事業者が4件だった。
内容を見ると、地方公共団体が他人のマイナンバーを誤って記載してほかの地方公共団体へ送付したケースや、民間事業者の再委託先が、情報システムに記録されていたマイナンバーを含む従業員情報を誤って削除したケースなどがあったという。
同年度には、法令やガイドラインの遵守状況、特定個人情報保護評価書に記載された事項の実施状況を確認するため、行政機関5件、地方公共団体5件の立入検査を実施した。また、マイナンバーやマイナンバーカード裏面のQRコードなどがウェブサイトに掲載されていたことなどを受け、6件の注意喚起を実施した。
(Security NEXT - 2017/06/06 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
個人情報約60万件が詐欺グループに - 個情委が名簿事業者に行政指導
先週注目された記事(2025年8月31日〜2025年9月6日)
通販サイトでの「ウェブスキミング」に業界団体が注意喚起
先週注目された記事(2025年8月10日〜2025年8月16日)
川崎市、要配慮個人情報の事故報告で遅れ - 個情委が指導
2Qの脆弱性届出は99件 - ウェブサイト関連が倍増
先週注目された記事(2025年7月6日〜2025年7月12日)
先週注目された記事(2025年6月22日〜2025年6月28日)
個情委、学校の個人情報事故に注意喚起 - 紛失が5割弱、ICT化の影響も
先週注目された記事(2025年6月15日〜2025年6月21日)