「Metasploit」が車載機器などIoT機器の診断に対応
Rapid7は、オープンソースの侵入テストツール「Metasploit Framework」に、IoTなどハードウェア用ブリッジをあらたに追加した。
Smith氏(画像左)と牛込氏(同右)
「Metasploit Framework」は、オープンソースの侵入テストツール。今回あらたにパソコンからハードウェアに接続し、脆弱性の検査を行うための「ハードウェア・ブリッジ」を追加した。
Ethernetにくわえ、RAWワイヤレスでハードウェアを操作し、脆弱性をテストすることが可能。従来ハードウェアをテストする際に必要だったカスタムツールを用意せずに、自動車、産業用制御システム、ソフトウェア無線など、IoT機器における脆弱性テストを行うことができるとしている。
当初は車載機器向けの機能にフォーカス。情報システムを組み込んだスマートカーの脆弱性診断が可能になった。さらに埋め込み型デバイス、産業用デバイス、ハードウェアデバイスを対象とする各種モジュールのライブラリも付属する。
同ブリッジのリリース自体は2月だが、Rapid7において運輸関連セキュリティ リサーチダイレクターを務めるCraig Smith氏が来日。記者向けに製品を披露するとともに、攻撃者視点からの脆弱性検査の必要性について訴えた。
またラピッドセブン・ジャパン執行役社長の牛込秀樹氏によれば、公開以降すでに利用が始まっているが、「使いこなすにはノウハウが必要」と指摘。同社では利用者向けにサポートサービスなどを展開していくという。
(Security NEXT - 2017/05/26 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
外部委託先などを対象としたセキュリティデューデリサービス
「改訂新版セキュリティエンジニアの教科書」が発売 - 日本シーサート協議会
ラック、生成AIシステム特有のセキュリティ問題を診断するサービス
「Zabbix」の延長サポートサービスを開始 - サイバートラスト
IT資産を調査、リスクを評価できるASMサービス - SST
アズジェント、攻撃対象領域の分析サービス - 1回限定で無償提供
特定社会基盤事業者や周辺事業者向けのリスク対策支援サービス
外部から見える脆弱性や闇ウェブ情報など監視するサービス
生成AIに擬似攻撃、リスクを評価するサービス - NRIセキュア
自社開発エンジンによる「ASMツール」を提供 - GMOサイバーセキュリティ