Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

トレンド、週末24時間に「WannaCrypt」を数百件検出

トレンドマイクロによると、国内において週末の24時間にランサムウェア「WannaCrypt」が数百件規模で検知されたという。拡張子ベースで166種類のファイルを対象としていた。

20170515_wc_001.jpg
脅迫文を表示した「WannaCrypt」。日本語など27カ国語に対応している(画像:トレンドマイクロ)

問題の「WannaCrypt」は、「WannaCryptor」「WanaCrypt0r」「Wanna Decryptor」「WannaCry」「WCry」としても知られるランサムウェア。感染するとファイルを暗号化し、復号を条件に金銭を要求する。すでに国内で感染被害が報告されている。

マイクロソフトより3月に公開された月例セキュリティ更新「MS17-010」で修正された「SMB v1」に関する既知の脆弱性を悪用することが特徴。感染端末において「Microsoft Security Center (2.0)」というサービス名で実行され、脆弱なSMBサーバを探索し、感染の拡大を試みる。

問題の脆弱性について、マイクロソフトやセキュリティ機関では、「CVE-2017-0145」として注意喚起を行っているが、トレンドマイクロでは、悪用された脆弱性を「CVE-2017-0144」とした。いずれも「MS17-010」で対処されている。

(Security NEXT - 2017/05/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「IBM Backup, Recovery and Media Services for i」に権限昇格の脆弱性
米当局、Linuxカーネルの脆弱性悪用に注意喚起
「Chrome」にアップデート - 3件のセキュリティ修正
「NetScaler ADC」「同Gateway」に深刻な脆弱性 - 早急に対応を
Trend Micro「Apex Central」に深刻な脆弱性 - 修正パッチをリリース
Apple製品の脆弱性に攻撃 - 2〜3月に修正済みも情報公開は6月
インフラアクセス制御基盤「Teleport」に認証回避の脆弱性
XML処理ライブラリ「libxml2」に複数の脆弱性
「MS Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性2件を解消
「RICOH Streamline NX PC Client」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正