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トレンド、週末24時間に「WannaCrypt」を数百件検出

同ランサムウェアでは、Officeファイル、データベースなど、拡張子ベースで166種類のファイルを対象としており、暗号化されると拡張子が「WNCRY」へと変更される。

またトレンドマイクロによれば、同マルウェアの亜種は2月より確認されており、4月に確認された亜種の感染活動ではクラウドストレージサービスの「Dropbox」が悪用されたという。ただし、今回の攻撃では「Dropbox」の使用は確認されていないとしている。

同マルウェアの検知状況について同社は、同社クラウド基盤の状況からイギリス、台湾、チリ、日本で攻撃の深刻な影響を受けていると指摘。

日本時間で5月12日早朝から翌13日早朝までの24時間に、日本国内だけで数百件を検出したとしている。多くの企業で休日明けとなる15日に被害が拡大するおそれもあるとして、注意を呼びかけている。

記事更新のお知らせ:トレンドマイクロでは当初、今回あらたに確認された「WannaCrypt」について過去の攻撃を悪用しているとし、「Windows SMBの脆弱性にくわえて、4月に確認されたDropboxのURLを悪用して拡散する暗号化型ランサムウェアが組み合わさった形で攻撃が行われている」と説明していました。その後の取材で、同社は過去検知されたランサムウェアが再度利用されたことを意図した説明であるとし、今回の攻撃で「Dropbox」は利用されていないとしたことから、タイトルおよび関連部分を修正しました。また同社では、「WannaCrypt」の対応言語数を当初「27」としていましたが、「28」に訂正したことを受けて、本文に反映しました。

(Security NEXT - 2017/05/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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