Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

公的個人認証サービスのクライアントソフトインストーラに再び脆弱性見つかる

地方公共団体情報システム機構(J-LIS)が、Windows向けに提供する「公的個人認証サービス利用者クライアントソフト」のインストーラに脆弱性が含まれていることがわかった。2016年11月に同様の脆弱性が見つかっているが、異なる脆弱性だという。

脆弱性情報のポータルサイトであるJVNによれば、同製品のインストーラにおいて検索パスの設定に脆弱性「CVE-2017-2157」が判明したという。意図しないライブラリファイルを読み込み、コードを実行されるおそれがある。

2016年11月にも同製品において、類似した脆弱性「CVE-2016-4902」が修正されたが、あらたに別の脆弱性が明らかになったという。

同機構では、最新版となる「同3.1」を用意した。すでにインストール済みの環境に関しては影響を受けないとしている。

同脆弱性は、セキュリティ・プロフェッショナルズ・ネットワークの吉田英二氏や三井物産セキュアディレクションの吉川孝志氏が情報処理推進機構(IPA)へ報告したもので、JPCERTコーディネーションセンターが調整を実施した。

(Security NEXT - 2017/05/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

米当局、脆弱性5件の悪用に注意喚起 -10年以上前の「Shellshock」関連も
NoSQLデータベース「Redis」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
IBMのデータ変換プラットフォームに深刻な脆弱性 - 修正版を提供
「Nagios Log Server」に複数脆弱性 - 3月の更新で修正
米当局、「Zimbra」の脆弱性に注意喚起 - 軍関係狙うゼロデイ攻撃も
「NVIDIA GPUディスプレイドライバ」に複数脆弱性 - アップデートを公開
「Kibana」に複数のXSS脆弱性 - 「CrowdStrike」との連携ツールにも
「GitLab」にアップデート - 脆弱性4件を解消
米当局、「Grafana」の既知脆弱性に対する攻撃に注意喚起
ファイアウォール基盤「PAN-OS」に判明した脆弱性2件を修正 - Palo Alto