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ぴあ受託サイトでクレカ情報流出、630万円の不正使用 - 「Struts 2」脆弱性が原因で

同社では、「ファンクラブ受付サイト」をききょう屋ソフト、「B.LEAGUE チケットサイト」をホットファクトリーへ委託しており、いずれもウェブアプリケーションフレームワーク「Apache Struts 2」を使用していた。

ぴあでは、「Apache Struts 2」に脆弱性が存在することを3月10日の時点で把握。両サイトとも、クレジットカード情報を保存していないとの認識だったが、発注上の仕様や運用ガイドラインと異なり、データベースや通信ログ上にクレジットカード情報が保存されていた。クレジットカードの不正利用により、4月21日の時点で197件、630万円の被害を確認しているという。

同社では、経済産業省へ報告し、警察へ被害を相談。登録会員に対しては、4月11日にログインパスワードの変更を依頼した。またメールや書面で事情を説明し、謝罪。記憶にない請求が行われていないか、確認するよう注意を呼びかけている。

同社では「Apache Struts 2」の脆弱性を修正するなど、再発防止策を進めている。また「チケットぴあ」をはじめ、同社の他サービスについては、異なる環境で運用されており、影響については否定している。

(Security NEXT - 2017/04/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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