Officeに別のゼロデイ脆弱性、すでに悪用も - 月例パッチで緩和措置
Officeの「EPSグラフィックフィルタ」にいわゆる「ゼロデイ脆弱性」が存在することが明らかとなった。すでに悪用が確認されており、マイクロソフトでは月例パッチで、同機能をオフにするアップデートを提供している。
脆弱性が明らかとなったのは、OfficeにおいてEPSイメージを処理する「Encapsulated PostScript(EPS)グラフィックフィルタ」。「同2016」「同2013」「同2010」に影響があり、誤ってユーザーが細工されたEPSイメージを含むOfficeファイルを開き、同フィルタで処理が行われると、脆弱性を悪用されるおそれがある。
同社が米国時間4月11日に公開した月例セキュリティ更新には、同脆弱性に対する修正プログラムは含まれておらず、修正プログラムを提供するまでの緩和措置として、同フィルタをデフォルトでオフにするよう変更するアップデート「2017-2605」を提供している。
同社では、脆弱性を悪用した標的型攻撃をすでに把握しており、同フィルタをオンにしないよう強く推奨。注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2017/04/12 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「Active! mail 6」に「XSS」や「CSRF」脆弱性 - 修正版へ更新を
「Chromium」の脆弱性狙う攻撃 - 派生ブラウザ利用者も注意を
「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性などに対応
「Citrix Bleed 2」への懸念広がる - 提供元は「悪用未確認」強調
「NetScaler ADC」脆弱性、パッチ公開前から攻撃発生
「NetScaler ADC/Gateway」にゼロデイ脆弱性 - 早急に更新を
「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消
「Chrome」にゼロデイ脆弱性 - アップデート公開、事前緩和策も
Samsung製デジタルサイネージの脆弱性狙う攻撃に注意
米政府、脆弱性6件の悪用に注意喚起 - メールや社内チャットなども標的に