Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ノキアとNTT、エッジコンピューティングを活用した顔認証の実証実験

ノキアソリューションズ&ネットワークスとNTTネットワーク基盤技術研究所は、低レイテンシーの顔認証を実現するための実証実験を実施した。

同実験は、公共スペースにおける遅延が少ない通信の実証に向けた試み。監視カメラを使った顔認証による身元確認などの需要へ対応することを目的に、NTTの低遅延通信パケット処理、通常帯域利用、遅延を考慮したデータ補正などの技術とノキアの製品を組みあわせ、実証実験を行ったという。

従来はクラウド上に配置される顔認証ソフトウェアをキャリアネットワークのエッジに配置することで、監視カメラから受信した顔データの識別時間など認証時間を短縮できたと説明。顔認証ビデオの分析をキャリアネットワークのエッジで実行するため、ビデオカメラによる集中型クラウドへのトラフィックを大幅に削減できたとしている。

今後両社は、2020年の東京オリンピックを見据え、IoTやエッジコンピューティングをベースとした公共スペース向けのセキュリティソリューションを開発するとしている。

(Security NEXT - 2017/03/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

6月のフィッシング、URL件数が過去最多を更新
先週注目された記事(2024年7月14日〜2024年7月20日)
日米豪など8カ国が共同署名 - 中国関与の「APT40」へ対抗
5月のフィッシング報告、前月比34.6%増 - 過去3番目の規模に
「ドローンセキュリティガイド第5版」を公開 - セキュアドローン協議会
先週注目された記事(2024年5月19日〜2024年5月25日)
フィッシング報告数が再び10万件超に - 目立つ料金督促の偽装
フィッシングURLが前月比約84%増 - 使い捨てURLを悪用
初期侵入から平均62分で横展開を開始 - わずか2分のケースも
サイバー攻撃で狙われ、悪用される「正規アカウント」