フィッシング報告、3か月連続で増加 - 違和感ない日本語メールに注意
1月にフィッシング対策協議会へ寄せられたフィッシングの報告件数は736件で、前月の約1.6倍へと拡大した。2016年10月に底を打って以降、増加傾向が続いている。

同協議会によると、1月に寄せられたフィッシングの報告件数は736件。2016年12月の465件を271件上回った。
2016年は、2月に3000件に迫る勢いを見せた一方、10月には128件と37カ月ぶりに200件を下回る低水準を記録。変化が激しい1年となったが、同月を最後に増加へ転じており、年明け後も同様の傾向が続いている。
報告数が増加した背景には、LINEやマイクロソフトなどのブランドをかたるフィッシングの報告が増えたことがあるという。またオンラインゲーム関連のフィッシングに関しても引き続き報告が寄せられている。
フィッシングサイトの誘導先に利用されたURLの件数は、前月を21件上回り220件。一方、悪用されたブランドは前月から4件減少し、23件となった。
フィッシング被害の傾向として、違和感のない日本語で記載されたメールやウェブサイトにより騙されたとの報告が増えているとし、判断に迷った場合は、各サービス事業者または同協議会に問い合わせるよう呼びかけている。
(Security NEXT - 2017/02/02 )
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