2016年4Qのインシデント、前四半期比1.5倍に - 制御システム関連も高い増加率
2016年第4四半期のインシデント件数は4122件で、前四半期の1約.5倍へと大幅に増加した。なかでも「制御システム関連」の増加が目立っている。
JPCERTコーディネーションセンターが、同四半期に報告を受けたインシデントの状況について取りまとめたもの。同四半期のインシデント件数は4122件で、前四半期の2801件を大きく上回った。サイトの管理者などに対応を依頼した「調整件数」も2883件と、前四半期の2122件から増加している。

インシデント内容別の件数(表:JPCERT/CC)
月別にインシデント件数の推移を見ると、10月が1281件、11月が1409件、12月が1432件と後半に向かって増加しており、今後の動向が注目される。
インシデントの内容別に見ると、ほぼすべての項目で前四半期を上回っている。「スキャン」は2177件で、前四半期の1098件から倍増。次いで多い「ウェブサイト改ざん」は688件で、前四半期の554件から増加した。「フィッシングサイト(521件)」「マルウェアサイト(376件)」と続く。
また件数は少ないものの、「制御システム関連」が前四半期の5件から24件へと急増している。標的型攻撃は15件と前四半期の10件を上回った。
(Security NEXT - 2017/01/11 )
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