9月のフィッシング報告、前月から半減 - URLとブランド悪用は増加
9月にフィッシング対策協議会へ寄せられたフィッシングの報告件数は417件で、前月からほぼ半減した。一方でフィッシングサイトに悪用されたURLやブランドは増加している。

フィッシングに悪用されたURLの件数推移(グラフ:フィ対協)
同協議会によると、9月に寄せられたフィッシングの報告件数は417件。前月の801件から384件減となった。
一時3000件に迫る勢いを見せた2月をピークに減少。7月と8月に増加が見られたが、9月は再び減少した。
今回報告件数が減少した背景には、金融機関を装ったフィッシングの報告件数が3分の1以下に縮小したことや、オンラインゲーム関連のフィッシングの報告数が前月から146件減少したことがあるという。
一方、減少した報告数とは対照的に、フィッシングサイトの誘導先に利用されたURLは増加。9月は前月を92件上回る584件となった。悪用されたブランド件数も25件と、前月から2件増加している。
9月は通販大手の「Amazon」をかたるフィッシングメールが確認されており、同協議会でも注意喚起を実施。今後も金融機関やオンラインゲーム以外のサービスがターゲットになる可能性があるとして、警戒を呼びかけている。
(Security NEXT - 2016/10/04 )
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