脆弱性「QuadRooter」が判明、Android端末約9億台以上に影響か - 検証アプリも公開
Qualcomm製のチップセットを搭載したAndroid端末において、悪意あるアプリによりルート権限を取得されるおそれがある脆弱性「QuadRooter」が明らかになった。

脆弱性の有無を調べることができる「QuadRooter Scanner」
Android端末の多くで採用されているQualcomm製のチップセットに関連するソフトウェアドライバに、4件の脆弱性が存在していることを、Check Point Software Technologiesが公表したもの。同社では「QuadRooter」と名付けている。
そのうちひとつの脆弱性を悪用することにより、デバイスのルート権限を取得することが可能。細工したアプリを用いることで、特別なパーミッションなど用いることなく、脆弱性を攻撃できるという。
インストールされた悪意あるアプリによって、端末の制御を奪われると、端末内のデータへ制限なくアクセスされたり、キー入力の情報の窃取をはじめ、GPSによる端末の追跡、音声や動画の録画なども可能となる。
(Security NEXT - 2016/08/08 )
ツイート
PR
関連記事
「Qlik Sense Enterprise」の脆弱性が標的に - ランサム攻撃でも
Google、ブラウザ最新版「Chrome 120」を公開 - 脆弱性を解消
「Apache Struts」にアップデート - 「クリティカル」の脆弱性に対応
Windows向けのバイナリエディタ「Frhed」に脆弱性
米当局、悪用リストから脆弱性1件を除外 - PoC機能せず、CVEは廃番
WordPress用フォーム作成プラグインに脆弱性 - 早急に更新を
「Adobe ColdFusion」の脆弱性、米行政機関で2件の侵害被害
Unitronics製の産業制御機器、予測容易な初期パスワードに注意
Atlassianの複数製品に脆弱性 - 重要度は「クリティカル」
米当局、Qualcomm製チップやApple製品の脆弱性狙う攻撃に注意喚起