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スマホ充電スポットに潜む危険 - 信頼できるサービスの利用を

信頼できないUSB端子へ、スマートフォンを接続する行為の危険性が指摘されたのは、今回がはじめてではない。

パソコンからUSB経由でスマートフォンへマルウェアがインストールされたり、データが窃取されるといったリスクは、これまでもセキュリティ研究者によって指摘されている。こうした状況を受け、ベンダーでは脆弱性を修正したり、接続先が信頼できるか確認する機能を追加するなど対応を行ってきた。

しかしながら、依然としてUSBケーブル接続時にデバイスIDなどを送信する状況が続いているとKaspersky Labは指摘。影響は限定的としながらも、デバイスIDから所有者の行動が追跡される可能性があるほか、スマートフォンの機種が特定され、エクスプロイトによって攻撃される可能性もあると危険性を指摘している。

今のところ同社では、無料の充電スポットを悪用したサイバー攻撃などを確認していないが、信頼できる充電スポットやパソコンを用いることを推奨。パスワードや暗号化でスマートフォンを保護し、充電中はロックを解除しない、セキュリティ対策製品を活用するといった対策を呼びかけている。

(Security NEXT - 2016/06/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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