Windows版「QuickTime」のサポート終了、映像製作現場に影響
Windows版「QuickTime」について、脆弱性が修正される見込みがないことが判明し、セキュリティ機関などがアンインストールを呼びかけているが、今回突如浮上した「サポート終了」問題により、「Apple ProRes」を利用する映像の制作現場などに影響が出ている模様だ。
ビデオ制作やポストプロダクションの現場などで、Mac OS XとWindows間のデータ受け渡しなどで「Apple ProRes」コーデックが利用されているが、Adobe Systemsによれば、Windowsにおけるデコードは、「QuickTime」へ依存している状況だという。
また「アニメーション」コーデックにおけるインポートおよびエクスポート、「DNxHD/HR」についても書き出しに「QuickTime」が必要とされている。同社では、「Apple ProRes」のネイティブ対応に向けた作業を進めているとしており、引き続き情報を提供していくという。
「QuickTime」に関しては、複数の脆弱性が存在することが判明。悪用の報告はないものの、今後サイバー攻撃などに利用されるおそれがある。
いずれの脆弱性もTippingPointのZero Day Initiative(ZDI)が、2015年11月に脆弱性を報告したが、以降も修正されず、Appleからは修正しないとの回答が寄せられ、アンインストールを推奨するページが案内されたという。
(Security NEXT - 2016/04/19 )
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