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6000万件から1億件強のDBを保有 - 名簿業者実態調査

個人から入手する場合、身元確認のため免許書などのコピーを得ることもあるが、多くは入手先を記録していない。法人から買い取る場合、入手経路に問題がない「確認書」を求める一方、買い取り記録を作成していない事業者もあったという。また契約や相手の申告を違法性のないことの根拠としているケースも多い。

おもな販売先は事業者により異なるが、不動産会社やコンサルティング会社、テレマーケティング会社、健康食品、化粧品、宝飾品販売会社など、富裕層をマーケットとする業種が中心。学習塾や教材販売、自動車教習所、成人式向け呉服販売なども利用しているという。

販売単価は、仕入れ価格の2倍が目安となっており、1件あたり2円から30円と幅があるが、相場の中心は1件あたり10円から15円程度。1回の取引は、5000円から10万円ほどだった。

また調査対象のすべての事業者が、本人から名簿データの削除や第三者提供の停止などを求められた場合、データベースからの削除に応じているとし、提供先へ削除を依頼するとする回答者も多かったという。

(Security NEXT - 2016/03/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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