「貴様のアカウント」? - 「りそな銀」装う上から目線フィッシング
りそなグループに対するフィッシング攻撃が頻発している。1月末より「りそな銀行」や「埼玉りそな」銀行のフィッシングが確認されているが、再び「りそな銀行」を装うメールが確認された。

誘導先の偽サイト。季節外れのあじさいが表示されている(画像:フィッシング対策協議会)
注意喚起を行ったフィッシング対策協議会によれば、問題のメールは「システムセキュリティのアップデート」を利用に、ウェブサイトへのアクセスを促す内容。「本人認証サービス」のボタンからりそな銀行の偽ログイン画面に誘導する。
メールの本文には「貴様のアカウントの利用中止を避けるために、検証する必要があります」など不自然な言い回しも含まれる。
りそな銀行の利用者を狙ったフィッシングメールは1月末にも確認されている。また埼玉りそな銀行を騙ったフィッシングメールについても多数の報告が寄せられ、2月22日に注意喚起が行われたばかり。
11時30分の時点でフィッシングサイトは稼働中で、同協議会では、サイトの閉鎖に向けてJPCERTコーディネーションセンターに調査を依頼した。今後も類似の攻撃が発生する可能性があるため、引き続き警戒を呼びかけている。
りそなグループを狙い、過去に出回ったフィッシングメールでは「こんにちは!」という書き出しが特徴的で、今回のメールも、金融機関が発信するメールにそぐわない表現を用いており、注意深く確認すれば第三者が発信した悪意あるメールであることを気が付くことができるものだった。
一方、フィッシングや標的型攻撃では、流暢な日本語を用いたり、実際に発信されたメールの文面を盗用するなど、一見「不審」と感じないメールも多数出回っている。文面の内容にかかわらず、メールの添付ファイルを開いたり、URLへアクセスする場合は、細心の注意を払う必要がある。
(Security NEXT - 2016/02/26 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
フィッシングURLが約48%減 - 約1年ぶりの2万件台
「北海道じゃらん」に攻撃、個人情報流出か - フィッシング攻撃も
フィッシング被害から個人情報流出や不正メール送信が発生 - 日本無線
巧妙な「フィッシング」、電話で操作指示も- 不正送金被害が発生
「Firefox 136」がリリース - ESR版では「クリティカル」脆弱性を修正
警告音付き偽画面でサポート詐欺被害、支払要求で気付く - 松山大
Appleをかたるフィッシング攻撃が増加中 - 「支払情報更新」など偽装
IPA、「情報セキュリティ10大脅威 2025 組織編」の解説書を公開
侵入後に即攻撃するランサムウェア「Ghost」に注意 - 70カ国以上で被害
フィッシング報告とURL件数が大幅減 - 旧正月前後は縮小傾向