複数ベンダーのルータに脆弱性 - 定期的に更新チェックを
複数ベンダーのルータでクリックジャッキングの脆弱性が明らかとなっている。少なくとも8社の製品より見つかっており、脆弱性情報の公開に向けて調整を進めているベンダーもある。
複数メーカーのルータにクリックジャッキングの脆弱性が存在するもの。管理画面にログインしている状態で、悪意あるページに訪れ、画面上のコンテンツをクリックすると、意図せず管理画面の操作が行われる可能性がある。
サイバーディフェンス研究所の岩崎徳明氏による報告を受け、JPCERTコーディネーションセンターが調整を実施。脆弱性情報は2015年10月にJVNで公開されたが、その後も情報が頻繁に更新されている。
現在、アライドテレシス、センチュリー・システムズ、プラネックスコミュニケーションズ、ヤマハ、古河電機工業、NEC、アイ・オー・データ機器、バッファローなどの一部製品が影響を受けることが判明しており、一部メーカーでは告知ページを用意。また脆弱性情報の公開に向けて調整中のベンダーもある。
ルータの脆弱性に関しては、今回のクリックジャッキングに限らず、外部から設定の変更やポートの開放、機能を有効化できる「UPnP」の脆弱性や、ルータがオープンリゾルバとして機能する脆弱性をはじめ、たびたび脆弱性が明らかとなっており、多くのベンダーがアップデートなどを実施している。
被害を未然に防ぐためにも、ルータ利用者は、管理画面などからファームウェアのバージョンを確認し、メーカーよりアップデートが提供されていないか定期的に確認する必要がある。また製品によってはファームウェアの自動アップデート機能が用意されており、活用すると良いだろう。
(Security NEXT - 2016/02/25 )
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