1月のフィッシング報告、前月比4割減だが依然高い水準
1月のフィッシングに関する報告件数は、前月より減少したものの、1476件で依然として高い水準だったことがわかった。誘導先のURLは増加しており引き続き注意が必要だ。
フィッシング対策協議会が、1月の報告件数を取りまとめたもの。同協議会によれば、年明け最初の1月は、1476件と前月の2540件から比較的落ち着きを見せたが、300件前後で推移していた2015年後半と比較すると依然として高い水準にあり、予断を許さない状況だ。
また報告件数が減少する一方、フィッシングサイトに利用されたURL件数は19件増加しており297件。フィッシングに悪用されたブランド件数も前月から3件増となる20件へと拡大している。
フィッシングの内容を見ると、前月同様、金融機関を偽装したフィッシング攻撃が多数発生しており、全体の87%を占めた。フィッシングメールの金融機関の名称だけ変更して文面を使い回す手口や、携帯電話のSMSを用いて誘導するケースも引き続き発生。また金融機関以外も、オンラインゲームや通信事業者を装う攻撃も確認されている。
(Security NEXT - 2016/02/03 )
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