IEゼロデイ脆弱性による水飲み場攻撃、香港の教会がターゲットに
米Symantecは、定例外のセキュリティ更新プログラムによって修正された「Internet Explorer」の脆弱性「CVE-2015-2502」を利用した水飲み場攻撃において、教会のウェブサイトが利用されたことを明らかにした。
今回シマンテックが確認したケースでは、香港の教会が運営するウェブサイトを改ざん被害に遭い、不正な「iFrameタグ」を埋め込まれていたという。アクセスすると、ここ3年間アジアを中心に攻撃で使われているバックドア「PlugX」へ感染する状態だった。
「CVE-2015-2502」に関しては、デンマークのHeimdal Securityが「iFrameタグ」を用いたゼロデイ攻撃について公表している。
韓国のIPアドレスでホストされているページを読み込み、マルウェアへ感染させようとするものだったが、シマンテックが確認した教会のサイトも、同じIPアドレスから「iFrameタグ」によりページを読み込んでいた。
マルウェアへ感染すると情報が盗み出されるおそれがあり、シマンテックではセキュリティ更新プログラムの適用や、セキュリティ対策製品の活用を呼びかけている。
(Security NEXT - 2015/08/20 )
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