政府、「サイバーセキュリティ2015」でパブコメ実施
政府は、第4回サイバーセキュリティ戦略本部会合を開催し、「サイバーセキュリティ2015」のパブリックコメント案を決定した。現在意見を募集している。
「サイバーセキュリティ2015」は、「サイバーセキュリティ戦略」に従い、政府が2015年度に実施する具体的な取り組みについてまとめた年次計画。政府機関をはじめ、重要インフラ事業者や企業、個人と連携し、取り組みを推進するとしている。
具体的には、「経済社会の活力の向上および持続的発展」として、安全なIoTシステムの創出や、セキュリティマインドを持った企業経営の推進、セキュリティに関するビジネス環境の整備などを目指す。
また「国民が安全で安心して暮らせる社会の実現」として、マルウェアに感染したユーザーを検知し、マルウェアの除去などを促す取り組みを実施するほか、政府や重要インフラの安全対策を推進。
さらに「国際社会の平和、安定及びわが国の安全保障」として、警察によるサイバー攻撃対策の訓練や、内閣官房によるカウンターインテリジェンスなどに取り組む。国際法の適用や国際的なルール、規範作りなどへ積極的に関与していくほか、包括的な日米サイバー防衛の連携、各国との協力連携などを進める。
また横断的な施策として、サイバー攻撃の観測や分析技術、暗号基盤技術に関する研究開発など進めるほか、さまざまな領域の研究との連携などを推進。人材育成に取り組む。
パブリックコメント案に対する意見は、メールや電子政府窓口「e-Gov」、ファックス、郵送で受け付ける。締め切りは9月3日17時。郵送の場合は同日必着となる。
(Security NEXT - 2015/08/20 )
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