Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

悪意あるUSBメモリで攻撃受ける「CVE-2015-1769」 - 標的型攻撃で悪用

マイクロソフトが8月12日に公開した月例セキュリティ更新プログラムで、USBメモリを用いて特権の昇格が可能となる脆弱性が修正された。深刻度は4段階中2番目に高い「重要」だが、脆弱性に対するゼロデイ攻撃が確認されており、注意が必要だ。

問題の「CVE-2015-1769」は、マウントマネージャの脆弱性。「Windows Vista」以降に影響があり、「Windows 10」にも脆弱性が存在する。同社は「MS15-085」にて修正している。

脆弱性を悪用すると、USBデバイスを利用してディスク上にバイナリを書き込み、実行することが可能になる。悪用するには端末へアクセスできる環境が必要となるが、すでに標的型攻撃で使用されたと見られる情報を得ているという。

更新プログラムを適用することで、マウントマネージャのコンポーネントより脆弱性なコードを削除し、脆弱性を解消できる。また更新適用後は、「CVE-2015-1769」が悪用された場合に攻撃をブロックするとともに、マウントマネージャのエラーログとして記録することが可能。ログ監査により攻撃の検知が可能になるという。

(Security NEXT - 2015/08/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

JSライブラリ「React」に深刻なRCE脆弱性 - 早急に対応を
ウェブアプリフレームワーク「Django」に複数脆弱性 - アップデートが公開
「Next.js」にセキュリティアップデート - 「React」脆弱性が影響
米セキュリティ機関、「ScadaBR」既知脆弱性の悪用に警告
「Array AG」にCVE未採番の脆弱性 - 8月に国内で悪用被害
「Android Framework」のゼロデイ脆弱性に注意喚起 - 米当局
「Unbound」のDNSキャッシュ汚染脆弱性 - 追加対策版が公開
「Android」に月例パッチ、脆弱性107件に対応 - 2件ですでに悪用も
「Chrome 143」を公開 - 重要度「高」4件含む脆弱性13件に対応
マルウェア対策製品「Avast Antivirus」に権限昇格の脆弱性