Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Flashへのゼロデイ攻撃、中国のグループが多方面に展開

緊急アップデートで修正された「Adobe Flash Player」の脆弱性「CVE-2015-3113」が、中国の攻撃グループによるAPT攻撃に悪用されていたことがわかった。

Adobe Systemsへ脆弱性を報告した米FireEyeが明らかにしたもの。同社は、今回の攻撃キャンペーンを「Operation Clandestine Wolf」と命名。中国で活動する攻撃グループ「APT3」による攻撃だと分析している。

同グループは、別名「UPS」として知られ、同社はこれまでも同グループが展開した「Operation Clandestine Fox」や「Operation Double Tap」といった攻撃キャンペーンについて報告している。

同社によれば、同グループは、ここ数週間にわたり、航空宇宙産業や防衛産業、建築、ハイテク、通信、物流分野などを対象とした大規模なフィッシング攻撃を展開。メールに記載されたURLをクリックすると、悪意あるJavaScriptが埋め込まれたページへ誘導され、悪意ある「SWFファイル」や「FLVファイル」がダウンロードされるしくみだった。

一方攻撃に使用されたメールの内容は、AppleのiMacを低価格で販売するといった従来のスパムによく見られるもので、特に攻撃対象に絞った内容ではなかったという。

(Security NEXT - 2015/06/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

先週注目された記事(2025年6月1日〜2025年6月7日)
「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消
「Chrome」にゼロデイ脆弱性 - アップデート公開、事前緩和策も
先週注目された記事(2025年5月18日〜2025年5月24日)
Samsung製デジタルサイネージの脆弱性狙う攻撃に注意
米政府、脆弱性6件の悪用に注意喚起 - メールや社内チャットなども標的に
トルコ関与疑われる攻撃グループ、チャット製品にゼロデイ攻撃
先週注目された記事(2025年5月11日〜2025年5月17日)
「Microsoft Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消
「FortiOS」の認証回避脆弱性、攻撃継続中 - 国内でも被害