Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

目立つランサムウェア被害 - DBD攻撃で感染

データを破壊し、復旧を交換条件に金銭を要求する「ランサムウェア」の被害が多数発生している。正規サイトの閲覧をきっかけに感染が拡大しており、注意が必要だ。

注意喚起を行ったJPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)によれば、改ざんされた正規サイトから不正サイトへ誘導し、「ランサムウェア」に感染させるドライブバイダウンロード攻撃によって被害が拡大しているという。感染すると端末内のファイルが勝手に暗号化され、データを人質に脅迫される。

こうした攻撃では、OSやソフトウェアの脆弱性が使われることが多く、同センターが確認した感染被害では、2015年2月のアップデートで修正された「Adobe Flash Player」の脆弱性「CVE-2015-0313」や「Windows」の脆弱性「CVE-2014-6332」が悪用されていた。

被害を防ぐため、「Adobe Flash Player」や「Windows」のほか、「Internet Explorer」「Java」などのソフトウェアの脆弱性を解消したり、感染してしまった際にデータを失わないよう、定期的なバックアップを呼びかけている。

またドライブバイダウンロード攻撃では、正規サイトが改ざんされ、踏み台に利用されるている現状があることから、ウェブサイトの管理者に対し、使用しているOSやアプリケーションの脆弱性を解消したり、コンテンツを更新できる端末を限定するなど対策を求めている。

(Security NEXT - 2015/05/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

先週注目された記事(2025年6月1日〜2025年6月7日)
サーバでランサム被害、影響など調査 - ホスピタルサービス
米グループ会社にランサム攻撃、従業員情報が流出 - メディアリンクス
香港グループ会社がランサム被害 - 富士高分子工業
米グループ会社にランサム攻撃、顧客情報流出の可能性 - DNP
サーバがランサム感染、受注工事データが流出の可能性 - 但南建設
グループサーバでランサム被害、業務停止など影響も - レゾナック
ランサム被害を確認、調査や復旧急ぐ - 福祉用具レンタル会社
先週注目された記事(2025年5月18日〜2025年5月24日)
ランサム被害で取引先情報が流出した可能性 - ニチノー緑化