Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MS、露政府の関与疑惑がある標的型攻撃で悪用されたゼロデイ脆弱性を修正

日本マイクロソフトは、ゼロデイ攻撃による悪用が確認されている脆弱性「CVE-2015-1701」に対し、5月の月例セキュリティ更新で修正パッチの提供を開始した。

20150513_ms_001.jpg
5月の月例パッチとして公開した「MS15-051」

問題の「CVE-2015-1701」は、「カーネルモードドライバ」において特権の昇格が生じる脆弱性。同社では、深刻度「重要」の月例パッチ「MS15-051」により、ほかの脆弱性5件とあわせて修正した。

「CVE-2015-1701」は、「Adobe Flash Player」に判明したメモリ破壊の脆弱性「CVE-2015-3043」と組み合わせた標的型攻撃で悪用が確認されている。

米FireEyeが検知した「RussianDoll作戦」において悪用されたもの。同作戦は、ジョージア(旧グルジア)や西ヨーロッパ諸国などの政府、軍事関連組織、セキュリティ組織などを対象とたもの。

(Security NEXT - 2015/05/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

国内でも被害発生、「ColdFusion」の既知脆弱性狙う攻撃
バッファロー製ルータに脆弱性 - パスワード取得、コマンド実行のおそれ
米政府、悪用が確認された脆弱性3件について注意喚起
「Cisco ASA」「FTD」に複数脆弱性 - ゼロデイ攻撃も発生
「Chrome」にアップデート - 「クリティカル」の脆弱性などを解消
NETGEARの一部ルータに認証バイパスの脆弱性 - 早急に更新を
「Docker」で「IPv6」の無効化が反映されない脆弱性 - アップデートで修正
「PAN-OS」更新後の再起動前に調査用ファイル取得を
分散型グラフデータベース「Apache HugeGraph」に深刻な脆弱性
iOS向けLINEアプリの「金融系モジュール」に脆弱性 - アップデートで修正済み