MS、バグ報奨金プログラムを拡張 - 新ブラウザ「Spartan」も対象に
米Microsoftは、脆弱性や不具合の報告に対して報奨金を支払う「バグ発見報奨金プログラム」の拡充を図った。「Windows 10」で搭載する新ブラウザを対象とした「Project Spartan」を6月22日まで展開するほか、報奨金額の引き上げなどを実施している。
あらたにスタートした「Project Spartanバグ報奨金プログラム」は、2015年に発売が予定されている「Windows 10」の新ブラウザ「Spartan」に含まれるバグに対して報奨金を支払うもの。
テクニカルプレビューの最新バージョンを対象としており、報告ドキュメントの精度や、再現性の頻度、緊急度によって格付けを実施、報奨金を支払うとしている。バグやリモートからのコード実行、サンドボックスの回避などが対象となる。
現行Windowsに関しても、最新OSの「ASLR(Address Space Layout Randomization)」や「DEP(Data Execution Prevention)」といった緩和策をバイパスする脆弱性を対象とした報奨金プログラムを改定。回避手法に対して最大1万米ドル、報告されたバイパスに対する防御策には5万米ドルのボーナスを用意している。またあらたに「Hyper-V回避」を対象に追加した。
さらに同社クラウド基盤である「Azure」や、ウェブアプリケーションである「Sway.com」など、オンラインサービスのバグ発見報奨金プログラムについては引き続き実施し、懸賞金についても最大支払額を1万5000米ドルに引き上げている。
(Security NEXT - 2015/04/23 )
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