Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

富士通、被害に遭いやすい利用者をPC操作から判定する技術

富士通と富士通研究所は、パソコンの操作内容からサイバー攻撃の被害に遭いやすいか判定する技術を開発した。

同技術は、パソコンがフリーズした際の対応をはじめ、パソコン操作のログをもとに「マルウェア」「詐欺」および「情報漏洩」の被害リスクを算出するもの。

社会心理学の専門家の意見をもとに、約2000人の被験者における被害に遭いやすい人の心理特性と行動特性を分析。操作内容から、リスクよりもメリットを優先する人など、リスクが高い行動を取り、被害に遭いやすい心理特性をもとに被害リスクを算出するという。

同技術を活用することで、不審なメールに含まれるURLをよく確認せずにクリックする利用者に対して、個別に注意喚起のメッセージを表示したり、マルウェア被害に遭いやすい人が多く在籍する部門の警戒レベルを引き上げるといった対応が可能となるとしている。

両社は、2016年の実用化を目指して検知精度を向上させるほか、同技術を活用したセキュリティ対策技術の開発を目指す。

(Security NEXT - 2015/01/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

検診サービスのストレスチェックで診断結果を別人に
一斉配信メールのヘッダ内に無関係メアド、不具合で - 日本心理学会
心理検査結果を個人PCに送信、誤って31市町にも - 静岡県
新コロ対策の助成金や補助金など装うフィッシングに警戒を
「CODE BLUE 2019」が10月下旬に開催 - 論文募集やチケット販売が開始
CODE BLUE、今秋開催に向けてCFP開始 - 経済学、心理学面からの論文も歓迎
県立校のセキュリティ監査を実施、7割強に問題 - 佐賀県
政府、セキュリティ啓発でTVアニメ「BEATLESS」とタイアップ
佐賀県教委、10項目のセキュリティ対策実施計画を策定
佐賀県教育システムへの不正アクセス、人間の心理的弱さなどが要因 - 第三者委提言