Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

AndroidスマホのTI製プロセッサのドライバに脆弱性 - root権限奪われるおそれ

Androidスマートフォンなどで採用されているTexas Instruments製OMAPモバイルプロセッサの一部ドライバに脆弱性「CVE-2014-7252」が含まれていることがわかった。

脆弱性情報のポータルサイトであるJVNによれば、同プロセッサにおいてプロセス間通信に利用するSyslinkドライバに、データ検証の不備が複数含まれていることが判明したもの。脆弱性が悪用されると、カーネルメモリの内容が漏洩したり、root権限を取得され、任意のコードを実行されるおそれがある。

ソフトバンクでは、「102SH」が影響を受けるが、2012年5月に公開したソフトウェアで対応済みだという。またNTTドコモ向けの端末「ARROWS Tab LTE F-01D」「ARROWS X LTE F-05D」「Disney Mobile on docomo F-08D」「REGZA Phone T-01D」「PRADA phone by LG L-02D」に関しても、同様に2012年のアップデートで修正を実施している。

今回の脆弱性は、グリーの千田雅明氏が情報処理推進機構(IPA)へ報告。JPCERTコーディネーションセンターが調整を行った。

(Security NEXT - 2014/12/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Perl向け暗号ライブラリ「CryptX」に複数脆弱性
監視ソフト「IBM Tivoli Monitoring」にRCE脆弱性 - 早急に更新を
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意
「Firefox」に脆弱性、アップデートを公開 - 「クリティカル」との評価も
「Adobe Commerce」に緊急対応必要な脆弱性 - 「Magento」も注意
Adobe、複数製品にアップデート - 250件以上の脆弱性を解消
Pythonの「tarfile」モジュールに脆弱性 - クリティカルも
「M365 Copilot」に情報漏洩の深刻な脆弱性 - すでに修正済み