Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

脆弱性を修正しない理由、4人に1人が「面倒」

3割強のパソコン利用者が、ウイルスへ感染するリスクが脆弱性によって高まることを理解していないことがわかった。また4分の1は「面倒だから」といった理由で、最新のソフトウェアを利用していなかったり、バージョンを気にしていなかったという。

20141029_tm_002.jpg
脆弱性によりウイルス感染の可能性が高まることを知っているか(グラフ:トレンドマイクロ)

トレンドマイクロが、個人のパソコン利用者を対象に、OSやアプリケーションの脆弱性に関する意識調査を行ったもの。9月24日から25日にかけてインターネットでアンケートを実施し、523人が回答した。

同社によれば、パソコンに脆弱性が存在すると、ウイルスに感染するリスクが高まることを「知っていた」とする回答は67.1%。3割強は認知していなかった。修正プログラムの適用により脆弱性へ対処できることを理解しているとの回答も、58.1%と6割に満たない。

一方、脆弱性によりリスクが高まることを認識しているものの、最新版のソフトウェアを使っていると答えたのは5割前後にとどまる。

20141029_tm_001.jpg
バージョンの把握状況(グラフ:トレンドマイクロ)

ソフト別に見ると、「Adobe Reader」が53.7%、「Java」が44.6%、「Adobe Flash Player」が51.6%が最新版を利用しているものの、1割強は「最新にしていない」と回答。4割前後は状態を把握していなかった。

ソフトウェアを最新にしていないユーザーや、バージョンを把握していない利用者に理由を尋ねたところ、「バージョンの確認方法がわからない(32.7%)」「バージョンアップの方法がわからない(29.2%)」といった声が目立つ。また24.5%は「バージョンアップが面倒」と回答した。

「Adobe Flash Player」に関しては、確認ページからバージョンを簡単に確認できるほか、「Adobe Reader」や「Java」についても、サポートページでバージョンの確認方法について説明されている。

(Security NEXT - 2014/10/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

サイバー攻撃で狙われ、悪用される「正規アカウント」
個情委、人事労務サービスのMKシステムに行政指導 - 報告は3000件超
先週注目された記事(2024年3月17日〜2024年3月23日)
効率的な脆弱性対策を支援するオンラインセミナー開催 - IPA
Android 14の変更点をカバー - セキュアコーディングガイド新版
ランサムリークサイト、年間約4000件の投稿 - 身代金支払うも約2割で反古
先週注目された記事(2024年3月3日〜2024年3月9日)
先週の注目記事(2024年2月25日〜2024年3月2日)
Ivanti製品の侵害、以前のツールでは検証回避のおそれ
ランサムウェア「ALPHV」、医療分野中心に被害拡大