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9月以降、国内でランサムウェアが増加傾向

ファイルを人質に取り、金銭を要求するランサムウェアの検知率が、国内で上昇している。日本特有の状況で注意が必要だ。

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感染状況の世界地図。検出率が高い地域は赤で示され、日本だけが赤く染まっている(図:ESET)

日本国内における「Win32/Filecoderファミリー」の検知率が、9月以降上昇傾向にあることがESETの統計により判明したもの。同ファミリーには、他ベンダーにおける「CryptoLocker」や「Crowt」のほか、ランサム型のトロイの木馬などが含まれる。

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日本国内の感染動向(グラフ:ESET)

同マルウェアにおける検出率の動向を見ると、日本国内では6月に2.3%へと一時上昇。その後目立った活動は見られなかったが、再び9月に2.6%、10月は3.1%へと増加傾向を見せている。ワールドワイドでは、5月後半にピークを迎えたものの、その際の検出率も1%弱にとどまっており、国内外で異なる傾向を見せている。

国内でESET製品を扱うキヤノンITソリューションズでは、感染経路としてインターネット経由でダウンロードされるだけでなく、メールに添付されている事例が多いと指摘。注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2014/10/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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