7月のフィッシング、4万2571件 - 例年の増加傾向見られず
例年は夏期に増加傾向を見せるフィッシング攻撃だが、7月のフィッシング攻撃は前月より1万3000件以上減少し、4万件台へと縮小した。

フィッシング攻撃数の推移(グラフ:EMCジャパン)
EMCジャパンRSA事業本部が、2014年7月に同社が検知したフィッシング攻撃の状況について取りまとめたもの。
前月は、2014年に入り最多となる5万5813件に達し、例年の傾向からさらなる増加が懸念されたが、4万2571件へと減少した。ただし、1月の2万9034件を大きく上回っている。
フィッシング攻撃を受けた回数の割合を国別に見ると、米国が前回から6ポイント増となる63%で最多。「中国(6%)」「オランダ(5%)」が続いている。
フィッシング攻撃を受けたブランドは、前回から21件増加して260件だった。5回以上攻撃を受けたブランドは118件だった。攻撃対象となったブランドの割合を国別にみると29%の米国がトップ。イギリスが11%、カナダが5%で続いた。
フィッシングサイトがホストされていた国を見ると、36%が米国。次いで13%の香港が多かった。3位以下はひと桁台で、「ドイツ(6%)」「オランダ(5%)」が続いている。
一方、日本国内においてホストされたフィッシングサイトは42件。前月より1件減少したものの、高い水準で推移している。
(Security NEXT - 2014/08/28 )
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