【IEゼロデイ】サポート終了「Windows XP」に修正予定ない最初の脆弱性
「Internet Explorer」にリモートからコード実行が可能となる深刻なゼロデイ脆弱性が明らかとなったが、米Symantecは、サポートが終了した「Windows XP」も脆弱性の影響を受けることを明らかにした。「Windows XP」が対象となるゼロデイ攻撃は現状確認されていないが、今後注意が必要だ。
今回明らかとなった「CVE-2014-1776」は、「IE 6」以降すべてのバージョンが影響を受ける脆弱性。細工されたウェブサイトを閲覧するとコードを実行され、端末の制御を奪われるおそれがある。セキュリティ更新プログラムは提供されておらず、Microsoftでは提供の準備に向けて調査を進めている。
米Symantecが、同脆弱性について調査を行ったところ、4月9日にサポートが終了した「Windows XP」上で動作する「Internet Explorer」に関しても影響を受けることを確認したという。
「IE」は、「同6」以降がサポート対象となっているが、これはサポート中のOSに搭載されているものに限られる。サポートが終了したOSに搭載されている「IE」は対象外であり、Symantecでは、「CVE-2014-1776」について「Windows XP」に対して修正プログラムが提供されない最初の脆弱性であると指摘している。
脆弱性に対する標的型攻撃が確認されているが、米FireEyeによれば、現在確認されているゼロデイ攻撃は、「同9」「同10」「同11」を対象としたもの。
「Windows XP」上で動作するのは「同8」までのため、攻撃そのものは「Windows XP」を対象にしていない。しかし脆弱性そのものは存在するため、今後「Windows XP」が攻撃を受けるおそれもあり、予断を許さない状況だ。
(Security NEXT - 2014/04/28 )
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