Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

スマホ利用者も「Heartbleed」に注意を - Androidやアプリにも脆弱性が存在

スマートデバイスのOSやアプリにバンドルされた「OpenSSL」に脆弱性が存在し、「Heartbleed」の影響を受けるケースがあるとして、トレンドマイクロは注意を呼びかけている。

同社によると、「Android 4.1.1」をはじめ、特定のアプリが搭載する「OpenSSL」ライブラリに「Heartbleed」の脆弱性が存在していることを確認したという。

「Android 4.1.1」を搭載した端末の場合、OpenSSLを利用して暗号化通信を行うアプリであれば、すべて影響があり、端末のメモリから情報を収集するために乗っ取られる可能性があると指摘。Googleからパッチが提供されているケースがあり、確認するよう呼びかけている。

さらに、Google Playで公開されているアプリを調べたところ、273件のアプリが独自に脆弱性を含むOpenSSLライブラリをバンドル。OSの問題だけでなく、アプリごとに影響を受けるおそれもあるという。

また今回同社が確認した脆弱性を含むアプリのなかには、著名ベンダーのものや、「VPNクライアント」「セキュリティ対策アプリ」「動画プレイヤー」「インスタントメッセンジャ」「IP電話」なども存在。脆弱性が悪用されると、秘密鍵や認証情報が収集されるおそれがあり、なりすましに悪用されるおそれがあると同社は説明している

同社は、アプリの開発者に対し、アプリが用いる「OpenSSLライブラリ」の更新をすみやかに実施するよう注意を呼びかけている。また一般利用者には、信頼がおけるアプリや評価が高いアプリにも「Heartbleed」の脆弱性が影響を受けるケースがあり、モバイル端末から情報が流出する可能性があることを認識しておくよう忠告。修正プログラムが公開されたら、すぐにアプリを更新するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2014/04/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

Salesforceのローコード開発ツールに脆弱性 - 設定リスクの指摘も
構成管理ツール「Salt」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
「Kibana」に深刻な脆弱性 - 「Chromium」の既知脆弱性に起因
「IBM i」のFAX機能に権限昇格の脆弱性 - 修正パッチを提供
「GitHub Enterprise Server」に脆弱性 - アップデートを公開
米CISA、「AMI MegaRAC SPx」や「FortiOS」の既知脆弱性悪用を警告
「Firefox 140」がリリース - 脆弱性13件を解消
「FortiOS」などFortinet複数製品に脆弱性 - アップデートを
「Cisco ISE」に深刻な脆弱性、root権限奪取も - 修正版を公開
「NetScaler ADC/Gateway」にゼロデイ脆弱性 - 早急に更新を