富士通研、暗号化したまま検索が可能な秘匿検索技術を開発
富士通研究所は、暗号化された文字列データを復号せずに検索できる新技術を開発した。検索キーワードや検索結果も暗号化した状態を保持できるという。
今回開発したのは、暗号化したまま統計処理などの演算が行える準同型暗号の技術をベースに、文字列全体へ検索キーワードが一致するか判定する技術。
暗号化された文字列データから任意の文字列を検索することが可能。事前に検索キーワードを登録しておく必要もなく、1秒間に1万6000文字の検索を行うことができるという。
従来の技術では、検索を行う際に1文字ずつずらしながら検索語が存在するか調べる必要があったが、全体を一括して計算する手法を開発することで問題を解決した。
また検索語が文字列内に存在しているかといった結果についても復号鍵を保有する者に限られるため、遺伝子をはじめとする生化学や医療のほか、教育などプライバシー保護が求められる分野で活用できるとしている。
(Security NEXT - 2014/01/31 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
幼稚園登降園管理システムが迷惑メールの踏み台に - 爆破予告も
サーバがランサム感染、取引先情報が流出の可能性 - 無線通信機器メーカー
受託要配慮個人情報含むPC紛失、約1カ月後に回収 - 日本健康文化振興会
海外子会社がランサム被害、情報流出など影響を調査 - ローツェ
入院患者情報含むUSBメモリが所在不明 - 淡路医療センター
海外グループ会社にランサム攻撃、情報流出の可能性 - TOPPAN
サイバー攻撃で暗号化被害、情報流出も - 長野県の開発会社
「Windows」や「CentreStack」の脆弱性が標的に - 米政府が注意喚起
米当局、Ivanti製品の脆弱性に注意喚起 - 侵害痕跡なくとも初期化検討を
サーバがランサム被害、ファイルが暗号化 - 不動産仲介会社