Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ランサムウェアやネットバンク狙うマルウェアが急増 - トレンドレポート

データを使用不能にして金銭を脅し取るランサムウェアや、オンラインバンキングにおいて不正送金を行うマルウェアの検出数が急増している。

トレンドマイクロが2013年第3四半期の状況について取りまとめたもの。同社によれば、オンラインバンキングを狙った不正ツールの検知数増加が顕著で、8月には過去最多となる9282件を検知。四半期単位で比較すると、前四半期の1.5倍、前年同期比では3.1倍へと拡大している。

実際に不正送金による被害額を見ても、警察庁の調べでは9月20日の時点で5億5000万円と過去最悪の状況。同社はこうした背景について、海外の犯罪組織が日本国内において活動を活発化させていることを一因に挙げている。

また同四半期は、ワンクリックウェア、偽セキュリティ対策ソフト、ランサムウェアなども継続して検出されている。8月にはあわせて672件の感染報告があり、3月の713件に次ぐ件数となった。

なかでもランサムウェアは、8月に5769件を検出。これまでの検出数は多くても1000件前後であり、急激な増加を記録した。感染被害報告も71件と、過去最多だったという。

(Security NEXT - 2013/11/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

2024年1Qのセキュ相談、「サポート詐欺」「不正ログイン」が過去最多
セキュリティ相談、前四半期比46.9%増 - 「偽警告」が倍増
初期侵入から平均62分で横展開を開始 - わずか2分のケースも
サイバー攻撃で狙われ、悪用される「正規アカウント」
先週注目された記事(2024年3月17日〜2024年3月23日)
J-CSIP、2023年4Qは脅威情報15件を共有 - 巧妙なフィッシングの報告も
2023年4Qにおけるtelnetの探索、12月下旬は10月初旬の3倍に
インシデント件数が約1割増 - 「スキャン」報告が倍増
悪意あるファイル、1日あたり約41万件 - 前年比3%増
マルウェアによるアカウント情報の窃取 - 2割強の企業で