Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Oracle Outside In」の脆弱性に注意 - 実装ソフトなどへも影響

Oracleが公開した10月の「クリティカルパッチアップデート(CPU)」で、「Oracle Outside In」の脆弱性が修正された。同ソフトを実装しているソフトも影響を受ける可能性があるため、注意が必要だ。

「Oracle Outside In」は、ファイルフォーマットを変換するためのSDKで、500種類以上のファイル形式に対応している。今回のアップデートでは、脆弱性「CVE-2013-5791」「CVE-2013-3624」の2件を修正した。

脆弱性ポータルサイトのJVNによれば、「CVE-2013-5791」は、「Microsoft Access 1.x」のデータベースファイルを解析処理する際に、バッファオーバーフローが発生する脆弱性。悪意あるファイルを処理するとコードを実行されるおそれがあるという。

「CVE-2013-5791」における脆弱性の「CVSS v2」によるスコアは、10点満点中「1.5」だが、実装している製品についても脆弱性の影響を受けるおそれがあり、ネットワーク経由でデータを受け取るソフトに実装されている場合は、スコアが「6.8」へと跳ね上がる。

今回のCPUで「Oracle Outside In」そのものの脆弱性は修正されたが、実装している製品では、あらたに実装しなおす必要が生じる可能性もあるため、影響を受けるアプリケーションの利用者は注意する必要がある。

JVNでは、脆弱性の緩和策として、マイクロソフトが提供する脆弱性緩和ツール「Enhanced Mitigation Experience Toolkit(EMET)」や、「DEP」の有効化を案内している。

(Security NEXT - 2013/10/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

MS、6月の月例パッチを公開 - ゼロデイ脆弱性などへ対応
「Adobe Acrobat/Reader」に複数脆弱性 - アップデートで修正
「FortiOS」に複数脆弱性 - 権限の昇格やセッション管理不備など修正
「Chrome」に複数脆弱性 - セキュリティアップデートで解消
「Adobe Commerce」に緊急対応必要な脆弱性 - 「Magento」も注意
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
「Erlang/OTP」「RoundCube」の既知脆弱性が標的に - 米当局が注意喚起
QNAP、アドバイザリ9件を公開 - 複数脆弱性を修正
アプリ生成「Lovable」に脆弱性 - 生成プロジェクトに影響
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も