Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

アドビに不正アクセス、顧客のアカウント情報が漏洩 - クレカ情報290万件も被害か

アドビシステムズは、同社ネットワークが不正アクセスを受け、ユーザーのIDやパスワードのほか、約290万件のクレジットカード情報、「ColdFusion」のソースコードなどが流出した可能性があることを明らかにした。

同社によれば、同社セキュリティチームがモニタリング中に不審な動作を発見し、不正アクセスに気が付いたもので、現時点では同社システム上にある同社製品のユーザーIDとパスワードが、不正アクセスを受けたことが判明している。

20131004_as_001.jpg
アドビシステムズでは、パスワードの変更を呼びかけている

さらに顧客約290万人分の氏名やクレジットカードまたはデビットカードの番号、有効期限、注文情報についても流出した可能性がある。カード番号は暗号化されており、復号化された形跡は見つかっていない。

また同社製品「ColdFusion」のソースコードや、ほかの同社製品が不正アクセスを受けた可能性もあるとして調査を行っているが、「ColdFusion」の利用者においてリスクが高まることはないとしている。

同社では、「Adobe IDアカウント」をリセットし、パスワードを変更する方法についてアナウンスを行っているほか、クレジットカードやデビットカードの情報が流出した可能性のある顧客に通知を行っている。

同社ではユーザーに対し、引き落としの銀行口座やクレジットカードが不正利用されていないか確認することや、ほかのサイトやサービスで同じIDとパスワードを使い回しを行っている場合はただちに変更するよう注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2013/10/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ランサム被害で取引先関連情報が流出した可能性 - シークス
米親会社委託先にサイバー攻撃 - 希少疾患の製薬会社
JAXAに不正アクセス - 攻撃起点はVPN、未知マルウェアも
髙野総合Gへのランサム攻撃 - 通信機器の設定ミスに起因か
サイバー攻撃で情報流出の可能性、サーバは復旧済み - フジ日本精糖子会社
デザイン建材通販サイトに不正アクセス - 個人情報流出の可能性
WordPressプラグインの同時多発改ざん、PWリスト攻撃に起因
北海道産地直送センターに不正アクセス - クレカ不正利用の可能性
セミナー事務局のメルアカからスパム送信、原因を調査 - 広島県
医療ユニフォームメーカーの通販サイトに不正アクセス - 個人情報が流出