夏休みに入りフィッシングが急増 - 国内でホストされるケースも増加
EMCジャパンRSA事業本部は、7月に同社が観測したフィッシング攻撃の状況を取りまとめた。前月から26%増加し、4万5000件を超えている。

フィッシング攻撃件数の推移(グラフ:EMC)
同社によれば、7月のフィッシング攻撃は4万5232件。6月の3万5831件を大きく上回った。2万件台で推移した4月以降、増加傾向だったが、例年増加傾向を見せる夏休みを迎えて4万5000件を超えた。
フィッシング攻撃を受けた回数の割合を国別に見ると、前月同様米国が最多。3カ月連続で割合が増加し、58%まで上昇した。ドイツが9%と上位に食い込み、前回2番目に多かった「イギリス」は8%で3位だった。
フィッシング攻撃を受けたブランドは337件で前月の341件から微減。4月以降、300件超の状態が続いている。5回以上の攻撃を受けたブランドは162件だった。攻撃を受けたブランドの割合を国別にみると「米国(28%)」が前月同様最多。「イギリス(11%)」「インド(6%)」と前回とトップ3の順位に変化は見られなかった。
フィッシングサイトのホスト国の割合は、米国が45%を占めて最多。ひと桁台でカナダ、ドイツ、イギリス、オランダが続く。日本国内を見ると、2013年に入ってからフィッシングサイトがホストされるケースは、多くても10件強と低水準で推移していたが、7月に入り状況が一転。2012年10月以来の高水準となる39件へと急増した。
(Security NEXT - 2013/09/04 )
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