JAIPA、ネットバンク不正送金の多発受けて注意喚起 - 7月末までに3億6000万円被害
日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)は、オンラインバンキングにおいて多額の被害が発生している現状を受け、ウイルス対策の実施を呼びかけている。
オンラインバンキングのログイン時に、IDとパスワードが第三者に窃取され、他人名義の銀行口座へ不正送金される被害が多発していることから、インターネット利用者へ注意喚起を行ったもの。
警察庁のまとめでは、2013年1月から7月末までの被害件数は398件、被害総額は約3億6000万円に上っており、今月はじめには総務省が電気通信事業者に対し、契約者へセキュリティ対策の重要性を周知するよう協力を要請している。
IDとパスワードが奪われるおもな原因のひとつとなっているのがウイルス感染。同協会ではインターネットユーザー向けに基本的なウイルス対策の重要性や対策法についてウェブページを開設し、ウイルス感染リスクについて説明。感染確認のチェックリスト、駆除の手順などを紹介し、対策を呼びかけている。
またネットバンキング以外でも、複数のサービスで「リスト型攻撃」による不正アクセスが多発しているとして、同じパスワードを複数サービスで使い回すことのリスクを説明。ID、パスワードは守りたい情報の重要度にあわせて適切な管理を実施するよう注意を喚起している。
(Security NEXT - 2013/08/27 )
ツイート
PR
関連記事
サポート詐欺の相談が1000件超 - SNS乗っ取り相談も増加
法人の不正送金被害額が急増 前四半期比4.5倍に
巧妙な「フィッシング」、電話で操作指示も- 不正送金被害が発生
「サポート詐欺」で1000万円超の被害 - ネットバンクへ誘導
2024年4Qのセキュ相談 - 「不正ログイン」が45%増
オンライン不正送金被害額、前四半期から約4割増
都立高講師が「サポート詐欺」被害 - 端末内部に生徒情報
「りそな銀行」かたるフィッシング攻撃の報告が増加
2024年1Qのオンライン銀不正送金、被害額が大幅減
子会社元従業員、ネットバンク経由で3.5億円を横領 - ホッカンHD