Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

一太郎の脆弱性、国内ユーザー狙った標的型攻撃が5月より発生中

シマンテックは、6月18日にジャストシステムが公表した一太郎の脆弱性「CVE-2013-3644」に対するゼロデイ攻撃が、5月より発生していたことを明らかにした。

同社によれば、細工を施した一太郎の文書ファイルを、メールの添付ファイルとして送り付ける標的型攻撃が、5月以降発生しているという。同社が確認した攻撃件数はわずかだが、日本国内のユーザーをターゲットにしていた。

問題のファイルを誤って開くと任意のコードが実行され、マルウェアに感染。感染するマルウェアは、攻撃によって異なるが、「Backdoor.Specfix」など複数が確認されている。

シマンテックでは、一太郎の利用者へ脆弱性を修正する最新のパッチを適用するとともに、セキュリティ対策ソフトを定期的に更新するよう注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2013/06/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施
Node.js向けMySQLクライアント「MySQL2」に脆弱性
「GitLab」に複数脆弱性 - セキュリティパッチをリリース
国家関与のサイバー攻撃「ArcaneDoor」 - 初期侵入経路は不明、複数ゼロデイ脆弱性を悪用
「PAN-OS」の脆弱性侵害、段階ごとの対策を説明 - Palo Alto
国内でも被害発生、「ColdFusion」の既知脆弱性狙う攻撃
バッファロー製ルータに脆弱性 - パスワード取得、コマンド実行のおそれ
米政府、悪用が確認された脆弱性3件について注意喚起
「Cisco ASA」「FTD」に複数脆弱性 - ゼロデイ攻撃も発生
「Chrome」にアップデート - 「クリティカル」の脆弱性などを解消